神経科学向けフェムト秒ファイバーレーザー

神経科学における2光子顕微鏡向けフェムト秒ファイバ―レーザー

神経科学における2光子顕微鏡
2光子蛍光顕微鏡は,生体組織をサブミクロンスケールで3次元的かつ非侵襲的に研究することを可能にするバイオイメージングの重要な技術となっています。2光子顕微鏡のコントラストメカニズムは多くの場合、近赤外波長領域における2つの光子による蛍光体標識の励起に基づいています。励起された蛍光体は可視光の光子を放出して緩和され、標本イメージとして検出されます。
この非線形プロセスを実現するには励起レーザーの高いピークパワーが鍵となります。多くの2光子アプリケーションではクリーンな時間的パルス形状と1W以上の平均出力を持つフェムト秒レーザーが不可欠です。また標本画像の輝度を最大にするためにはパワー制御とパルス分散の事前補正が高度に統合されていることが必須となります。2光子顕微鏡に求められる仕様については以下のホワイトペーパーやウェビナーへのご参加をお勧めします。

この2つの利点から2光子蛍光顕微鏡は、生きている動物の神経細胞や神経活動を時空間的に直接可視化するための理想的な選択肢となります。実験の鍵となる蛍光タンパク質は緑(GFP)と赤の蛍光タンパク質(RFP)でそれぞれ920nmと1050nmの2光子吸収によって励起されます。トプティカ社の使いやすく、且つ多くの最新機能を内蔵したファイバーレーザー:FemtoFiber ultra 920FemtoFiber ultra 1050 は波長、パルス幅、出力の点で多光子アプリケーションに必要な仕様を満たし、神経科学における2光子実験に最適な選択肢となります。