テラヘルツ波の特徴

マイクロ波と赤外線の間

  • 周波数レンジ 100 GHz .. 10 THz, 波長レンジ 3 mm .. 30 µm
  • 遠赤外周波数領域またサブミリ波としても知られる
  • 非電離放射線でありながら衣服、紙、段ボール包装、プラスチックに透過性
  • 水また多くの有機物への吸収特性を示す
  • 高い化学的反応性

テラヘルツ周波数とは100GHzから10THzの間の周波数、または3mmから30μmの長さの波長を有する電磁波を指します。電波と赤外線の間に位置するこの「光」にはいくつかのユニークな性質があります。テラヘルツ波はプラスチックや織物、紙や厚紙の「中を見る」ことができます。多くの生体分子、タンパク質、爆発物または麻薬もまた0.1から5THzの周波数で特徴的な吸収線いわゆるスペクトル「指紋(フィンガープリント)」を示す特徴があります。したがってテラヘルツ波の2つの主な利点は1) 従来は不透明な材料の透過性質、2) 高い化学選択性が上げられます。

テラヘルツ波にとって最も強い吸収特性を示す物質の1つは水です 。用途によってこの特徴は「最大の利点」であり「最大の欠点」の両方になり得ます::空気中の湿気は数メートル程度にテラヘルツ波の伝播距離を制限してしまいます。一方で特徴的なフィンガープリントは湿度に敏感な測定アプリケーションにおいて水分の高精度測定に大いに役立ちます。液体の水は水蒸気よりもさらに支配的な吸収剤になります。

また医療用途、産業用途に多く用いられるX線とは異なりテラヘルツ波は電離作用を持たず、一般に生物学的に無害であると考えられています。