Synchronized Femtosecond Fiber Lasers for Optical Coherence Tomography (OCT)

時間領域OCTを加速するECOPSテクノロジ

  • 時間領域 光干渉断層撮影OCT
  • 超広帯域: 1000 nm – 1500 nm
  • 低い変調スペクトル
  • OCT分解能 < 15 µm @ 1560 nm
  • 独自の光サンプリング法 (ECOPS)

Imaging capability of sample structures

眼科用に開発された光干渉断層計(Optical Coherence Tomography: OCT)は、今ではさまざまな用途に活躍の場が広がっています。この技術の利点は数ミリの深さのサンプル構造をマイクロメートルの解像度でイメージングできることです。例えば製造された部品の表面下にある目に見えない欠陥や、生体組織また中世の絵画の異なるペイント層を視覚化することができます。OCTはスーパールミネッセントダイオードやフェムト秒レーザーのようなスペクトルの広い光源を用いた低コヒーレンス干渉法に依存しており、OCTの解像度は光源の逆帯域で決まることによります。現在、TD-OCT(時間領域OCT)とSD-OCT(周波数/スペクトル領域OCT)の2種類の技術が利用されています。TD-OCTではイメージング深度が大きい反面、記録速度に限界があります。一方、SD-OCTは記録速度には優れますが、イメージング深度大きさで不足する可能性があります。

 

TOPTICA's offer

トプティカ社はこの2つの技術の長所を組み合わせて、ECOPS(Electronically Controlled Optical Sampling)と呼ばれる新たに開発された光サンプリング法を提案いたします。ECOPSは2台のフェムト秒ファイバーレーザーを同期させることでスキャニングアームなどの可動部をなくし、かつTD-OCTの測定を数桁高速化します。2台のフェムト秒ファイバーレーザーは完全に時間的に同期しており両方のパルス列は互いに決められた一定の位相のずれを持っています。これはTD-OCTの固定されたスキャンポジションに相当します。同期ユニットの制御電圧を変化させることで、この位相差を数百ヘルツでスキャンすることができSD-OCTとの差を縮めることができます。SD-OCTと異なる点はイメージング深度が大きいことと、スキャンレンジを任意の位置で保持したり、またOCT画像内の興味深い特徴にズームインするなど多くの利点を持ちます。