産業用半導体の生産環境では、測定速度と堅牢性は精度と同様に重要です。電子制御光サンプリング(Electronically Controlled Optical Sampling : ECOPS)は、まさにこの点でTHz計測に革命をもたらしました。
TOPTICA社のTeraFlash SmartなどのECOPSベースのTHzシステムは、kHzのサンプリング速度で完全なTHz時間領域波形を取得します。これにより、ウェーハ全体の高速スキャンが可能になります。
電荷キャリアマッピングにおける高速ECOPSの利点:
- 接触ベースの方法よりも高速で、mCV法の最大200倍の測定時間を実現します。
- 音響ノイズや機械的振動の影響を受けにくく、高速サンプリングにより外乱を「凍結」し、産業環境において安定した結果を保証します。
- 数千点を数分で測定するリアルタイムのウェーハマッピング。
フラウンホーファー産業数学研究所(ITWM)、フラウンホーファー集積システム・デバイス技術研究所(IISB)、フライベルク工科大学、フライベルク・インストゥルメンツ社、そしてトプティカフォトニクス社の共同研究により、SiCウェハー全体を70分以内で17,000点以上のデータポイントでマッピングすることに成功しました。これは、mCVを用いた場合のわずか25点のマッピングに要した20分を大幅に上回る成果です。結果はTHz波から得られたキャリア密度とmCV基準測定値の間に良好な一致があることを示しました。