深紫外ラマン分光法:サンプルにダメージを与えることなく免疫グロブリンを測定

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このシステムは、新開発の固体ダイオードレーザーTopWave 229と独自の全反射後方散乱ラマン収集プローブを搭載した空間ヘテロダイン分光器を一体化した装置です。長時間のレーザー照射による試料へのダメージは、ダイナミックサンプルポジショニングステージの導入により軽減されています。

228.5nmの波長を発振する新しい深紫外レーザーシステム

TopWave 229は、光源を気にすることなくアプリケーションに集中できる信頼性の高いレーザーを求める深紫外分光研究者にとって、魅力的な新しい選択肢となることでしょう。短波長と極めて狭いレーザー線幅を特徴とするTopWave 229は、深紫外ラマンおよび深紫外蛍光分光法の分野で課題に対処できるよう、励起光源として重要な機能を備えています。

TopWave 229は、コンパクトな設置面積と容易な統合を目的として設計されました。内部のオプトメカニクスの最適化ルーチンにより、快適なハンズオフオペレーションが保証されています。最高の信頼性と安定した回折限界ビーム品質(M² ≤ 1.3)を提供するため、UVビーム経路全体が特別に密閉されたコンパートメントに収められています。

TopWave 229は、最先端のレーザーコントローラーを搭載し、幅広い操作オプションを提供します。このためシステムインテグレーターは包括的なコマンド言語を活用して中央制御ソフトウェアとの統合をスムーズに行うことができます。

Image by IS-Instruments Ltd.

深紫外共鳴ラマン分光装置の分野で新しい境地を切り開くODIN

このホワイトペーパーでは、Michael Foster、William Brooks(両者ともIS-Instruments)、及びPhilipp Jahn(トプティカ)によってこの装置の概要を説明しています:ホワイトペーパーをダウンロードする

この技術レポートの中で、IS-Instruments(ISI)とトプティカが開発した新しい深紫外ラマン分光装置、ならびにバイオ医薬品の測定への最初の応用事例について解説しています。  この装置は、既存のシステムと比較して数分の1の時間でスペクトルを取得するという卓越した性能を誇ります。更に、安定性、コンパクト性、使いやすさは、従来の深紫外線装置の常識を覆すことになるでしょう。この記述では、IgGや抗体フラグメントを含む製品検査とともに、装置の一般的な説明を提供します。

この装置は、さまざまな濃度の免疫グロブリン(IgG)、トリプトファン、一連のドメイン抗体(dAb)サンプルといった生化学サンプルのラマンスペクトルを取得できることが実証されています。dAbサンプルは、試験的なバイオリアクターの製造プロセスの異なるステージで、さまざまな希釈度にて抽出したものです。執筆者らの知り得る限り、このような観察がなされたのは初めてのことです。

「深紫外共鳴ラマン分光法は、他の分光法では測定できない物質を測定できる可能性があることが以前から知られています。しかし、現在使用されている装置は非常に大型で、購入費も維持費も高額です。そのため、この技術を利用できるのは、装置を設置する物理的なスペースと、それを運用するための大きな予算がある組織に限られていました。ODINは小型であり、ランニングコストの高い内部機構ではないため、以前のような悩みから解放されるでしょう。」- IS-Instruments社 共同設立者兼ディレクター Michael Foster博士

IS-Instrumentsについて

IS-Instrumentsは、英国の研究開発企業で、過酷で高温の環境で使用できる遠隔感知装置の設計と開発に携わっています。顧客には、National Grid、Xstrata、欧州宇宙機関、ABSL Space Productsなどが含まれます。ISIは、2010年に取締役のMichael Foster博士とJonathan Storey博士、およびNicholas Bantinによって共同設立されました。両氏は、光学フィルタリング装置、レーザー増強リモートセンシング装置、フォトンカウンティング技術、高精度干渉計の専門家として世界的に知られています。

レーザー光源、TopWave 229の詳細については、www.toptica.comをご覧ください。

紫外ラマン分光装置ODINの詳細については、www.is-instruments.comをご覧ください。

Analytica(2022621–24)へのご来場をお待ちしております。

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